変化

 未来の人生のパートナーの選択を文鮮明師に託すということは、この運動の決定的な特徴であった。しかし、彼の息子は明らかにそのような習慣は再考すべきであると考えている。
 彼は私に、すべての統一教会信者が伝統的なマッチングの方法で結婚するのは、実際上不可能であると言った。
 「それは大きく修正され、いまや人々は会ったり、デートしたり、お互いについて知ることができます。しかし、結婚の誓いに対する真剣さは変わっていません」と文亨進氏は私に語った。
 「私たちは膨大な数の結婚式を、過去と同じ方法でし続けるのでしょうか? 私はそうは思います」
 統一教会は、その短い歴史の中ですでに幾度も強調点を変えてきた運動である。
 もともとは世界基督教統一神霊協会と呼ばれていたが、1990年代に世界平和統一家庭連合になった。
 いまは運動を一つの教会であるととらえることに強調点がシフトしているように見え、その明確に定義された宗教的ステータスを、その信者たちの自由のためのキャンペーンの方法として使っている。
 メンバーたちは、ムーニーと呼ばれるよりは統一教会信徒と呼ばれることを好む。
過去数十年間、メンバーの中には、心配して運動から引き離そうとする親戚、特に両親によって劇的な介入を受けた者たちがいる。
 文亨進氏は、特に日本の状況を懸念している。彼によれば、日本では数百名の信徒たちが、統一教会をやめさせようとする両親により、自らの意志に反して拉致されてきたという。