希望の国のエクソダス(村上 龍)の反響
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」。
これは、村上龍氏の小説「希望の国のエクソダス」(上記写真)で、80万人の不登校中学生(※)代表の“ポンちゃん”が国会から全世界に向けて語った台詞。
この小説は大きな反響を呼びましたが、
それは、歴史的に見ても「空前の豊かさ」を手にした日本社会に暮らす人々が「社会と人生への希望」を見いだせずに苦しんでいるという矛盾点に対する共鳴現象のように感じられました。
日本社会のあちこちで「心の叫び」を発していることに思いをはせると、本当にいたたまれません。日本政府は、我々は、いままで何をしてきたのでしょうか。。。
「社会と人生への希望」を見いだせるビジョンが必要だし、それを実現しようとする運動が必要。それは決して物質的なものを満たすだけでなく、一人ひとりの本心を満足させるものでなくてはなりません。
天地創造主・神様の「真の愛」を一人ひとりが実感し、その愛を分かち合い、為にいきあう「心情文化世界」を築くことは、
私たち統一教会員だけでなく、日本社会に住むあらゆる宗教者、そして、宗教組織に属さない人々と共に、一歩一歩目指していくべき、大きなテーマだと感じます。
(この記事は、青年雑誌「New Youth」4月号を参考にさせていただきました)
※小説上の数字であり、実際には、日本での不登校数は、中学生で10万人という統計がでています。
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